2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧
アルカリの増加に伴うアルミナ、シリカの範囲 前回に引き続き、アルカリの操作を実施。KNaOを0.5にすることで、さらに融点が低くなるテストです。原料として長石を利用しているので、長石でアルカリ分を確保すると自然とアルミナとシリカの最低値は高くなる…
アルカリの操作について アルカリとは原子の周期表で1族にある元素のことです。陶芸で使う原料でアルカリを含むものは多々あります。基本の原料として長石を選ぶのはシリカ(SiO2)やアルミナ(Al2O3)を主成分で含みつつ、少量のアルカリ分(K2OやNa2O)を含むの…
タルクについて タルクはマグネシア(MgO)を多く含む珪酸塩鉱物です。陶芸で釉薬の溶剤として使用する鼠石灰はCaOを多く含むが、MgOを摂取しようとしたらタルク、ドロマイトを使用する。タルクは溶剤であるが、アルカリが0.5KNaO程度でないと乳濁した表情にな…
はじめに 石灰系天目釉薬ということで今回はテストの内容を紹介していきます。石灰系とはゼーゲル式において、溶剤を石灰=CaOで摂取していく系統ということです。今後、MgOを多く含むマグネサイト系、タルク系 、CaOとMgOをバランスよく含むドロマイト系とい…
序文 釉薬を研究する上で鉄の変化を観察するのはどこかでやっていきたいと思っていたりはしたのですが、なかなか普段の制作に気をとられてしまい、釉薬を主眼に制作をすることができていませんでした。陶芸作品を売って生計を立てることが現実的には上手くい…
序文 陶芸を始めたのが、高校生のときなので足掛け15年以上の陶芸及び美術に接しながら過ごしてきました。最初は出来合いの釉薬をかけて作品をつくっていましたが、大学に入って陶芸の根本を学習していく中で、原料から釉薬をつくることに興味を持ち始めまし…